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年頭のご挨拶(令和7年)
新年あけましておめでとうございます。
今年は気候も穏やかでとても過ごしやすいお正月だったと思います。皆様におかれましても、健やかに新年をお迎えになられましたこととお慶び申し上げます。平素よりそれぞれのお立場で太子町政並びに太子町議会に対しまして、ご理解とご協力を賜っておりますこと、心より感謝申し上げます。
また、私事ではありますが、昨年の10月29日、東京の赤坂御苑で開催されました、天皇皇后両陛下主催の「秋の園遊会」にご招待をいただき、夫婦で参列させていただきました。幸運なことに、いろいろな巡り合わせが重なった結果でありましたが、近畿2府4県の町議会議員の代表として、このような名誉な行事に参加することができましたことは、同じ町議会議員の皆様、そして何より太子町民の皆様のおかげでありますこと、改めて感謝を申し上げる次第です。
さて、年頭にあたり、3点申し上げさせていただきます。
まず1点目は、「賑わいづくり」についてです。
いよいよ今年4月には、「2025大阪・関西万博」の開催を迎えます。兵庫県においては、万博会場から、兵庫県へ足を伸ばしてもらおうと、「ひょうごフィールドパビリオン」という事業が展開されます。これは、兵庫県内の地場産業や特産品、歴史や文化など、それぞれの地域特性を活かしてこれまで発展してきた営みそのものをパビリオンと見立て、国内外の方に知っていただき、兵庫五国を体験してもらうという企画です。観光客を誘致するのと同時に、県民、町民が自分の地域に誇りを持ち、まちに愛着をもつことによって、地域活性化につなげていこうとする取り組みです。未来につながる持続可能な地域づくりがさらに進むことが期待されています。太子町からは、本田冷蔵さんの「兵庫から全国へ、天然の名水で作るおいしい氷、製造過程の見学とかき氷の飲食体験」、あすか観光さんの「斑鳩寺ガイド付き参拝とご本尊の梵字入り七色ブレスレット作り」の2つが登録されていますので、ご紹介させていただきます。
そして、2点目は、「防災・減災」についてです。まもなく本年1月17日には、「阪神・淡路大震災」から30年という大きな節目を迎えます。発災当時、私は、中学3年生でした。大きな揺れで飛び起きたことを今でも覚えています。しかしながら、私よりも年下の世代は、あまり記憶がないという人がほとんどです。「震災の記憶は30年で風化する」と言われています。太子町を未来へつなぐためにも、震災の経験と教訓の継承をしっかり図っていく必要があります。「正しく備えて、正しく恐れる」、今こそ、「日頃からの備え」「防災意識の向上」にしっかり取り組んでいきたいと思います。同時に、能登半島をはじめとする被災地に心を寄せることも忘れないでいたいと思います。
太子町議会においては、災害発生のさまざまなケースを想定し、議会の機能と役割を明確にすること、議員はどのように行動するかなどを規定しておく「議会業務継続計画」を策定することとなっています。
次に、3つ目です。「議会改革」についてです。昨年この場で、「町民の皆様から信頼される議会になることを目指して、議会のあるべき姿や役割、責務を明文化した議会基本条例を策定します。」と、お約束をいたしました。この1年間、議員の間で相当な議論を行いました。只今、総仕上げの段階に入っていまして、3月定例議会には、「太子町議会基本条例」を制定する見込みとなっていることをご報告申し上げます。
また、今年は、議員報酬、議員定数の適正化、議会のあり方について議論を行い、引き続き議会改革に取り組みます。町民の皆様にも色々とご意見をお聞きする機会が出てくることになりますが、どうか、私たち町議会に対しまして、引き続き、厳しい目で、ご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
沖汐町長の今年の一文字は「歩」とのことです。この2年間で進めてきた行革の成果を一歩一歩着実に、そして確実に、町政に反映していくと決意表明されました。私たち町議会も行政と車の両輪となって、太子町を前に進めるために、邁進してまいります。
結びに、太子町の更なる発展と、皆様方のご健勝にての益々のご活躍、そして幸多き年となりますことを祈念致しまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和7年1月6日
太子町議会議長 松浦 崇志